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Holistic

 2022年4月。長い長い冬もようやく終わり、また新しい季節が巡ってきました。 庭に咲き始めた花々を見ると、心が癒されます。 タイトルに書きました"Holistic"とは、「全体的な」「包括的な」という意味を持つギリシャ語のholosに由来する言葉で、人間を心や身体が一体になったものとしてとらえます。 自分の価値観やライフスタイルを見直す機会も増え、セルフケアや大切な人との時間の過ごし方等の優先順位が変化しています。ライフスタイルやストレス、身体も心も環境も包括的に捉えて整えていくことが大切です。 毎日を健やかに心地よく暮らすために、"Hoslistic"という言葉を常に意識していきたいものです。

自己肯定感

ライフワークにおいて、タイトルの「自己肯定感」を維持することはとても大切です。 自己肯定感とは、自分を認めてあげること。 自分が幸せであることを感じ、ありのままの自分を好きになること。 自己肯定感を高めることで、まずは心に余裕が生まれます。そして次に、他人の思い(慈愛)が深まります。そして自分を大切にする(毎日を丁寧に暮らす)ことが出来ます。そして、「足るを知る」。今自分の周りにいる人、物、環境、能力を受け入れることで「感謝」の心が生まれます。感謝することも大切です。 自己肯定感を高めるためにも、「内面との対話」が大切です。 1日の中で内側・内面と対話する時間を作ることで、客観的に「自分を知る」ことに繋がります。心のセンサーに耳を傾る事を繰り返し、その結果、自分がどうなりたいのか、本当の望みを感じることが出来ます。 その時、自分の考えをリスト化することも大切です。 ①自分が幸せと感じること、もの ②ワクワクすること ③心おだやかになれること、楽しいこと ④今まで人からほめられたこと、自分が得意と感じること ⑤今自分はどうなりたい(したい)と思っているか 結局、自分のことは「心」が一番よく知っているものです。その心と向き合うことを恐れず、日常的に自分が感じること、心の中で思っていることを取り出していくのです。 自分という唯一の存在を受け入れ、認めて大切にするというのは、これからの人生を生きて行く中で欠かせないことなのです。

心理学とは

 一般的に、心理学とは1590年にドイツの哲学者ルドルフ・ゴクレニウス(1572〜1621)の論文の題名として使われたのが最初と言われています。 psyche(心)と logos(倫理)という言葉のように、心理学は心を学問として論理的に研究し、科学的に心の仕組みを解き明かすことを目的としています。 「どうしてあんなことをしてしまったのだろう」と、人はよくわからない行動をとってしまうことがあります。これは、心の奥にある無為意識(心の奥底にある、自分では意識されない心)の働きによるものです。 私たちは、直接心を見ることが出来ません。ですが、心理学の力を借りて心を感じる事はできます。物事に人間が関わる以上、「心理」は全ての物事に働いています。数学や物理のように測定できない分、研究範囲は限りなく広がっています。 心の探求は、古代から哲学者や医学者によって行われてきました。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、心を生命が活動するための原理として捉え、心の活動は身体を通して表れるとしました。そして、人間だけではなく、動物や植物にも心は存在すると考えました。「精神こそ研究意義の最も高いものである」という有名な言葉を残しています。 また、古代哲学者のプラトン(前427〜327)は、「心の働きはもともと人間に備わっている」(生前説)と考えたのに対し、アリストテレスは心を「生物の原理である」と考えました。

自分らしく生きること

 万人が納得出来る生き方はありません。個人個人で生きる意味、価値観が違うからです。 自分らしく生きるという事は、自分にとっての幸せを見つけること。 ですが、これは意外と難しいものです。 心は、私たちが「自分の気持ち」と思っている意識と、自分自身で知ることの出来ない無意識の2つで構成されているからです。 また、私たちは幼い頃から様々な価値観にさらされます。結果、自分に向いていない価値観を「常識」、「世間体」、「教育」と称して押しつけられることもあります。その結果、「本当の自分」「裸の自分」を無意識に心の奥底に隠してしまうのです。 もちろん、本当の自分を見せないことがいい場合もあります。そうする事で、他人との対立や被害から逃れることができるのでしょう。そんな時、スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングの言うペルソナ(自己の外的側面)を身に付け、うまく世間を立ち回ることも必要です。 本当の自分を見つけるには、人の心の本質を知ることにより、自分の心を確かなものとしてつかむことが出来ます。 心理学は、人間の面に表れる部分はもちろん、心の奥に潜んでいる深層心理まで引き出してくれます。本来の自分を見つけ、進むべき生き方を示す助けとなるのが心理学の特徴とも言えるでしょう。

「個」の時代

 2020 年は社会が大きく変化しました。 「コロナ」に世界が翻弄され、今後の生き方が見つめ直されてきています。そんな今こそ、 自分の暮らしにもう一度目を向け、「新しい自立」をする時だと私は考えています。 これまで私たちは、社会に期待して「きっと守ってくれる」「望むことを叶えてもらえる」と安心、期待して生きてきました。そのため、欲求が増え、「足りないこと」への一種の恐怖心が生まれていたように思えます。これらは、この度の「コロナ禍」によって一気に覆されました。世の中に「絶対」、「必ず」という言葉は存在しない。誰かが守ってくれるのを期待するのではなく、これからは自分で自分を守らなければいけない。私自身も、「当たり前にあるもの」の大切さを実感しました。それは家族と過ごす時間であったり、散歩途中で耳にする鳥のさえずり、新緑の美しさや太陽の光。当たり前の日常の風景が特別なものに感じられたのです。 「足ることを知る」という言葉がありますが、このコロナ禍中に自分の時間が増えた事により、自分自身を見つめ直す事が出来た人が増えたと聞きます。”自分が真に欲しているものは何か”、”自分は今後どう生きていきたいか” 自分自身に問いかけ続けるうちに、「自分の本心」に反った生き方をしてきた事に気付くのでしょう。 日常生活の中の小さな幸せに目を向け、自分自身と対話し、自分の幸せを見つめること。 そうして唯一、かけがえのない存在である自分=「個」を大切にする。 これからは一人一人が活躍する「個の時代」と言われています。誰かに依存するのではなく、自分の意思で人生・未来を切り開いていく時代。そうして新たな階段を一つ一つ上っていく時期にきていると実感しています。

La vie, la libreté, c'est un état d'esprit

タイトルの言葉の意味は、「 人生とは、自由とは、精神の状態のこと」。 フリーダ・ジルという南米の偉大な心理学者の言葉です。 幸せで、かつ自由でいるのは人間の永遠の望み。 私自身もそう望みます。同時に、他者の幸せの手助けをしたいとも願います。 単純に "La vie est belle"「人生は美しい」と言うのは難しいですが、 「人生を美しくする」事は可能です。 その為には、精神が自由でなければならないと思うのです。 内面の心に耳を澄ませること。 自分というこの世にただ一人しかいない存在を大切にすること。 希望を持って、人生を彩る。 そのサポートをする事、伝える事が自分の使命だと思っています。